大月キリスト教学園

心豊かな思いやりのある子どもに

ひと言で言うと、『共感』ということです。つまり、相手の気持ちを酌みとって、その思いに自分の思いを
重ね合わせる、「共に喜び、共に悲しむ」ということです。 そのための基本となるのは、想像力を育むこと、
感性を培うことではないでしょうか。相手の気持ちを想像(イメージ)する力、その思いを感じ取る力(感性)がベースになければ、共感することはできません。それらの力を幼稚園に在籍している間に育みたいという願いから、教育目標に掲げています。

自ら考え、自ら決め、進んで行う子どもに

これをひと言で言うと、『自立』ということになります。自立を育てるためには、まず子どもに自由を保障する
ことが前提になります。大人の干渉、コントロールの下では自立は育ちません。 大人の価値観で束縛するのではなく、子どもの自発性を受け止めるゆとりが、まず大人の側に求められます。安心して自己発揮できる
環境を用意することが必要になります。 その上で、子どもたちの育ちを温かく見守り、丁寧に導く大人の
関わりというものが要求されてきます。
いくら子どもに自由を与えるからといって、勝手気ままに
放任しておけばよいと言うものではありません。「大人の責任の下に自由を保障する。」ということが重要に
なってきます。幼稚園では、そのために多くの労力と時間を掛けて、ゆっくり自立に向かえるよう、日々
子どもたちと関わっています。

01

入園した園児が、家庭における保護された生活から集団生活へと移行する過程において、違和感なくスムースに園生活に溶け込むことができるよう、安心・安定・信頼の環境(人的環境・物的環境)に配慮します。

02

入園・進級した園児は、心が解放され、ありのままの自分を表出することが許される心地よさに浸ります。
この周囲から受容され、思う存分自己発揮、自己主張することができる体験が、これからの成長のベースになります。

03

遊びを通して仲間関係が深まるにつれて、互いの自己主張が衝突します。(これらの体験も重要です。)
衝突しながらも、衝突することの気まずさと受け入れられない悔しさの狭間で葛藤します。この体験が次のステップの土台になります。

04

次第に自己主張する一方で、自己抑制することの大切さに気付いていきます。
自分を主張すると同時に相手(仲間)の主張にも心を寄せることができるようになり(私たちはこれを‟自主性”と呼びます。)、互いに力を合わせて目標に向かって協同していく力(協同性)が育まれます。
この自主性と協同性が、その後の小学校での生活や学習の基本となるものと確信し、日々の保育を進めています。